花子の長い一日

投稿日:2007/08/18(土) 10:26:52 ID:VACycxKk


ある晴れた昼下がり。
窓辺で一人ため息をつく一人の幼い少女がいた。


少女の名は花子。座敷童子である。
彼女は、阿久津という、年上の男性に恋をしていた。
だが阿久津は、旅行の最中に彼女を作ってしまった。
その旅行には花子も同行する予定だったのだが、たまたま引いてしまった風邪で行けなくなってしまったのである。
もし、あの時風邪なんか引かずに旅行について行けていたら、運命は変わっていたかも知れない。


そう思うと、胸が痛むのだった。


このままこの恋を終わらせていいの?
自分に対して何度も問い掛けるものの、結局心は諦めの方向に動いてしまう。
その理由の一つは、前述の阿久津に彼女が出来てしまったという事実。


そしてもう一つは、自分がまだ幼い子供であるという事実だった。


阿久津の彼女になった女性は、少々変わっているものの、花子の目から見ても美人で、スタイルも抜群。幼い子供では相手にならないことは歴然だった。


(私がもし大人だったら…)


そう考えていた花子は、ある事に気付いた。
前に一度だけ食べた事があるメルモンキャンディ。
今こそそれを使って、大人の姿になるべき時だと。



その行動にどれほどの意味があるのかは分からなかったが、少なくとも何も行動しないよりはマシだろう。


時計は、都合よくドキ校の授業終了の30分前を指していた。
今から向かえばちょうど下校時間に間に合うだろう。
花子はメルモンキャンディを口に放り投げると、すぐさま着替え、部屋を出た。



ガタンゴトン…


大人の姿になった花子は、電車に揺られていた。


ドキ校までは一駅ほど。
けして歩けない距離ではないのだが、大人の姿で街を歩くのは危険だと前に言われたことがあるし、大人の姿では座敷童子の能力である貧乏くじが使えない。
だったら、少しでも早く安全に辿り着くために電車に乗るのが得策だと踏んだのだった。


だが、花子は知らなかった。
この逢魔市と集英市を結ぶ路線、「東英線」が、痴漢が多いということで有名だという事を。


「!!」


ふと、花子の尻に何者かの手が触れる。
慌てて辺りを見回すも、周りの乗客はこちらを気にする素振りも無い。
気のせいか、はたまた偶然か、そう思った花子は、気にせず向き直った。


「!!?」


しかしその刹那、またしても花子の尻に手が触れる。


しかも今度は明らかにスカートをたくしあげ、花子の尻をショーツ越しに撫で回しているのだ。


元々内気な花子は、あまりのことに声も出せずただ俯いて駅に到着するまで耐えることしかできない。


するとその手は調子に乗ってショーツの中に侵入し、直接尻をまさぐり始める。


未知の感覚に、花子はびくんっと身を震わせた。


その反応に喜んだのか、その手は更に花子の足の間に滑り込み、プライベートな部分に指を這わせた。


「ふぁっ…!」


思わず漏れてしまった声を慌てて噛み殺す。
まだ心は子供で、経験も知識も無い花子に対して、大人になった身体は次々と未知の感覚を送り込んでくる。


何がなんだか分からない花子は、ただただその感覚に翻弄され、なすがままにされるより仕方なかった。


ショーツの中がじっとりと湿り気を帯びてくる。
花子自身は、それが汗によるものだと思っているが、実際は花子が分泌した愛液によるものだった。


花子を愛撫する手は、更に激しさを増し、本人の意思とは無関係に潤滑油で満たされた穴に指を入れて執拗に刺激する。


花子は意識が飛びそうになる激感に悶えながらも、周りに悟られぬよう平静を努めなければならなかった。


それはまだ子供である花子にすれば、とても辛く、耐えがたい苦行だった。


やがて永遠とも思える時間が経った頃、花子にとって待望のアナウンスが流れた。


「間もなくドキ校前。ドキ校前でございます。」


地獄の底から、蜘蛛の糸にすがるが如く、花子はガタガタになった足に鞭を入れ、開くドアから慌てて外に出た。
地獄の時間はようやく終わりを告げた。



電車を降りた花子は、慌ててトイレに駆け込み、ベトベトになってしまったショーツを丹念に拭き取る。


(気持ち悪い…。
でも、もうすぐでこうみおにいちゃんに会えるんだ!)


電車の中での出来事で、気分的にかなり落ち込んでいた花子だったが、これから想い人に会えるという事実は、その気持ちを回復させるに充分だった。
それは、花子がそれほど阿久津の事が好きだという証明に他ならなかった。


駅を出た花子は、遠くから、歩いて来る阿久津の姿を見つけた。


(こうみおにいちゃんだ!)


隣りには相変わらず悠と太臟の姿もあったが、構わず花子は、想い人に声をかけようと走り出した。



だがその時、花子は何者かに腕を引かれ、ビルとビルの間の狭い空間に引き込まれてしまう。


「!?」


何がなんだか分からず、戸惑う花子の口に丸めたハンカチが押し込まれる。


「むぐぅっ!」


慌てて、腕を掴む人物の方に向き直ると、そこには頭の禿げ上がった、見るからにスケベそうな中年オヤジの姿があった。


「き、君可愛いね…。さっきの電車からずっと後を着けてきたんだよ。ウヒヒッ!」


そう、この男こそ電車内でしつこく痴漢を働いてきた男だった。


普通は、痴漢など電車内だけで終わるものだが、花子の初々しい反応と、内気で声をあげられない性格が、意図せずにこの男の暴走を招いてしまったらしい。


(いやっ…誰か…)


慌てて周りを見る花子の瞳に、すぐ側を通り過ぎる阿久津達の姿が写った。


(助けてっ!こうみおにいちゃん!ゆうおにいちゃん!)


花子は必死で阿久津達に助けを求めるが、あまりにも目立たない隙間のせいか、はたまた期待すらされなかった太臟の呪いか、阿久津達は花子に気付かずに通り過ぎてしまった。


(そ、そんな…)


「ふう、危ない危ない。見つからないようにもっと奥へ行こうね。」


痴漢はそう言うと、暗闇の奥まで花子を運ぶ。
ここまで来ると、外からはほとんど見えない。


声も出せない。外からは見えない。
花子にとって、絶望的な状況になってしまったのである。



「じゃ、じゃあ行くよ。いただきまーす!」


痴漢は一気に花子の服を破いた。


「〜〜〜っ!!」


服の下に隠れていた、可愛らしいピンク色の下着が顔を出す。


「ピ、ピンク色のブブブラ…うひょほホーっ!ウゲラモシロガバッ!」


よほど普段女性に縁が無いのだろう。
痴漢は、意味の分からない奇声を上げ、花子のブラジャーに手をかけ、一気に上にずらす。形も大きさも申し分ない乳房が、露になった。


「〜〜〜!」


慌てて胸を覆い隠す手を、痴漢が乱暴に引きはがす。


「はあ…はあ…お、おいしそうなおっぱいだね…。」


痴漢は、恥ずかしげも無く涎を垂らし、花子の胸にむしゃぶりついた。
痴漢の大量の唾液が、胸をつたい、首筋までをベトベトにする。


(やだ…気持ち悪いよ…。誰か…助けて!)


涙を流す花子の姿などお構いなしに、痴漢は花子の柔らかい乳房を乱暴に揉みしだき、ピンク色の乳首を思いっきり吸い上げる。


「あれ?君の乳首、起ってきたよ。
清純そうな顔して意外と感じやすいんだね。」


乳首が起ったのは痴漢に思いっきり吸い上げられたためであって、感じているからではないのだが、花子はそんな事を知る由も無い。
ただ、自分の恥ずかしい部分を、じっくりと観察されていることが何よりも耐えがたい羞恥だった。


「じゃ、じゃあそろそろ本番行くよ!」


そう言うと、痴漢はズボンを下ろし、そそり立つ怒張を花子に見せつける。


(な、なにこれ…気持ち悪い…)


実際その部分は、太臟に何度も見せられたことはあるが、それよりも遥かに大きくグロテスクなモノに、耐え切れず花子は目を閉じた。


「これを、君のアソコにぶち込んだら、気持ちいいだろうな〜。ウヒヒッ!」


そう言うと、痴漢はそそり立ったモノで、花子の秘部をショーツ越しにツンツンと刺激した。
その度に、花子はびくんっと身を震わせる。


「可愛らしい反応だねえ。ウヒヒッ!
じゃあ、そろそろ入れるよ。」


痴漢はにやにやしながら花子のショーツを下ろし、花子の秘部に自分のモノをあてがった。
花子は目をとじたまま、いやいやと首を降り続けるが、痴漢はそんなことを意に介してもくれない。


「じゃ、行くよ。それっ!」


花子は覚悟を決めて、歯を食いしばった。


「い、痛いっっ!」


ビルの隙間に悲鳴がこだまし、鮮血が飛び散った。


しかし、その声の主は花子では無く、痴漢のオヤジのものであった。


「間一髪ってとこか。」


聞き覚えのある声に、花子は目を開いた。


そこには、最近花子のいるアパートに入居してきた、間界人のドラクロワの姿があった。


(た、助かったんだ…。)


花子は、ほっと胸をなで下ろした。


「よう、アンタ。大丈夫か?学校の窓から、お前が変なオヤジに捕まるのが見えたんで補習サボって助けに来てやったんだぜ。」


「…ありがとうございます。」


花子は口のハンカチを取り出し、ドラクロワに礼を言う。


「礼なんざいらねえよ。それより…アンタいい女だな。
俺の女にならねえか?」


ドラクロワの言葉に花子は顔を真っ赤にしながら…


「あ、あの…実は私…」


「あん?な、なんだってーっ!!
お前、管理人と一緒にいたガキンチョか!?」


ガキンチョという言葉にカチンときた花子だったが、ここは冷静に聞き流す。


「なんだよ、せっかく補習サボってまで来たのによー。
しゃーねー、こんな格好じゃ家にも帰れないだろ。
ついでだから送ってやるよ。」


そう言うと、ドラクロワは自分の学ランを花子に羽織わせると、タクシーを呼びアパートまで花子を乗せて帰ったのだった。


アパートに着き、ドラクロワと別れた花子は、人目を避けながら自分の部屋へと向かう。


(…まずい。)


花子は部屋に入る直前で、ある事に気付いた。
さっきまで出掛けていた静が帰って来ていたのだ。


花子は、部屋の前で困り果てる。
メルモンキャンディを勝手に使用した事がばれるだけでもまずいのに、この破かれた服が見られたら、静がどれほど心配するか。


そう考えると、花子は部屋に入る事が出来なくなってしまった。


(どうしよう…。とりあえずどこかでキャンディの効果が消えるのを待つしかないかな…。)


そう思った花子だったが、先程あんな目に遭ったばかりで、外に出るのはさすがに怖かった。


(あの人の所で匿って貰うしかないか…。)




ピンポーン♪


「あ?誰だ。」


突然のベルにドラクロワがドアを開けると、そこには先程助けた花子の姿があった。


「あ?なんだお前か。何の用だ?
俺の女になりたいってんなら、あと10年してから来いよ。」


花子は、ぶんぶんと首を振り、


「ちょっと事情があって…。おうちに入れないの…。キャンディの効果が消えるまで、この部屋に居てもいい?」


「ああ?
やだよ、めんどくせー!
助けてやっただけ有り難いと思って、あとはてめえで何とかしやがれ!」


ドラクロワが花子に怒鳴りつけると、花子は堪らず泣き出してしまう。


「お、おいおい!
ちっ…分かったよ。今日はたまたま仁露も模太郎もいないしな。
その代わり、効果が消えたらとっとと帰れよ!」


その言葉に、花子の表情がぱあっと明るくなった。


「じゃあ、とっとと入ってシャワーでも浴びてろ。
それと、俺のシャツ貸してやるからそれに着替えろ。
俺はテレビ見てるから邪魔すんじゃねーぞ!」


そう言うとドラクロワは、とっとと部屋に戻ってしまう。
花子はいそいそとドラクロワを追いかけて部屋に上がり、いわれた通り、シャワーを浴びに向かった。


「ちきしょうっ!どうしちまったんだ俺は…!」


ドラクロワは、部屋で一人呟いた。
浴室からは、シャワーの音が聞こえてくる。
その音が、ドラクロワの心を更に掻き乱した。


「落ち着け、俺…。
あいつは本当はまだ乳臭えガキンチョなんだぞ…!」


花子を助けた時から、ドラクロワは言い様の無い気持ちに悩まされていた。


(アイツヲケガシタイ…)


今まで、多数の女と付き合ってきたドラクロワだが、花子はドラクロワにとって初めてのタイプだった。


今までの女は、それなりの年月を生きてきて多少なりとも、色々な汚れを持っていた。
だが花子は、まだ子供なだけに、本当に純粋な、いわばまっさらな女だった。
しかも、身体だけは子供ではなく、色気もある大人の身体。


本来、ドラクロワの食指が動かないはずが無いのである。


だが、あんな子供に欲情するというのは、ドラクロワのプライドが許さなかった。


「くそっ!あと少しであいつはガキに戻るんだ。耐えろ俺っ!」


まっさらな少女を汚し、自分の色に染めたい。


そんな黒い欲望を、ドラクロワは必死で振り払おうとしていた。



その時、シャワーの音が止まり、浴室のドアが開く音がした。


(ちっ、出てきやがったか。)


やがて、部屋の扉が開き、花子が入ってくる。


もう子供の姿に戻っているのではと期待したドラクロワだが、花子は未だに大人の姿のままだった。
しかも…


「お、お前…なんだその格好は!」


花子は、ドラクロワから渡された大きめのTシャツ一枚だけを着用している状態だった。
そう、文字通り今まで履いていたスカートも履かずに、太股まで丈のあるシャツだけ着用している状態だったのだ。


「だって…気持ち悪いから…。」


「じゃ、じゃあもしかして…」


下着も履いてないのか?
…と聞こうとしてドラクロワは口をつぐんだ。


本来、下着の方が気持ち悪いに決まっているし、座った花子のシャツに全く下着のラインが見えていない事に気付いたからだ。


(おいおい…あんな目に遭ったばかりだってのにどうしてこうも不用心なんだ。
まだガキだから事の重大さが分からねえのか?
それとも俺をよっぽど信用してんのか?)


どのみち、ドラクロワにとって更に忍耐が要求される状況になってしまったのである。


(くそっ!もう少しだ…もう少しだ…っ!)


そんなドラクロワの苦悩など露知らず、花子はテレビを見ながら無邪気に笑っている。


(くそっ!落ち着かねえ!)


ドラクロワはイライラしながら、煩悩を誤魔化そうとテーブルの煎餅をバリバリと貪る。
すると、花子がじーっとドラクロワの顔を覗き込んでいるのに気が付いた。


「あ?なんだよ。」


花子は、答えるかわりに、今度は煎餅の方をじっと見つめる。


「あ、なんだよ。
食いたきゃ勝手に食え!」


ドラクロワの言葉を聞いた花子は、嬉しそうにこくこくと頷き、前屈みになってテーブルの煎餅に手を伸ばす。


その時、大きめのシャツから花子の豊かな胸が覗いた。


(おいおい!
なんだよこの「お約束」は!
いつからヤングジャンプになったんだ、おい!
あんな寸止めのちょっとドキドキ程度で我慢できるか!)


ドラクロワの理性がちぎれた瞬間であった。


バタンッ!!


ドラクロワが花子を押し倒す。
花子の持っていた煎餅がコロコロと床を転がっていく。


いきなりの事に驚き、きょとんとしてる花子に、ドラクロワは一言言い放つ。


「お前、今だけ俺の女になれ。」


意味が分からず混乱する花子だったが、とにかく身の危険を感じ、ドラクロワの体を振りほどこうとする。


だが、力で勝てる訳はなく、手を押さえ付けられて身動きが取れなくなってしまった。


「ちっ、これじゃあの変態と同じじゃねえか…。」


瞳に涙を貯めて、じっと自分を見つめる花子を見て、ドラクロワは呟いた。


だが、一瞬取り戻しかけた理性もすぐに消えさってしまう。


まず、ドラクロワは花子の唇に自分の唇を重ねる。


「んっ!むぅっ〜!」


花子は必死で抵抗するも、全くかなわない。
すると、ドラクロワは必死で閉じられている唇をこじあけて、舌を差し入れる。


「んーっ!んーっ!」


必死で逃げ回る花子の舌を無理矢理絡めとり、弄ぶ。


ぐちゅっ…くちゅ…。


狭い部屋に唾液の音が響き渡る。
花子も抵抗を諦め、なすがままにされていた。
テレビでは、未だにお笑い芸人が馬鹿笑いをしているが、二人の耳には全く入らなかった。


やがて、長い唾液の糸を引いて、唇が離される。


顔を真っ赤にして涙ぐむ花子。
恐らくは初めてであっただろうキスはいとも簡単に奪われてしまった。


そんな花子の心中などお構いなしに、ドラクロワが花子のTシャツを捲りあげようとする。


「!!…だ、だめえっ!」


花子は必死でTシャツを足で挟んで抵抗する。


「へっ!じゃあこっちを頂くぜ。」


するとドラクロワは、Tシャツの上から、花子の豊かな乳房を揉みしだく。


「ひゃうっ!!」


先程、痴漢に揉まれたばかりの胸だが、ドラクロワのテクニックは、痴漢のそれを遥かに凌駕していた。


「もう起ってきやがった。
まったく…本当はガキのくせにエロい身体してるぜ。」


ドラクロワの言葉に花子は顔を真っ赤にしていやいやと首を振る。
ドラクロワの言うとおり、Tシャツにはぷっくりと二つの突起が浮上っていた。


「やだ…もうやめてよぉ…。」


花子の懇願を無視して、ドラクロワはその突起の回りにゆっくりと舌を這わせた。


「ひゃあああんっ!!」


Tシャツで見えないにも関わらず、ドラクロワは巧みに一番敏感な先っぽの部分を避け、回りの部分だけを執拗に舐め回す。


「やっやああっ!」


ドラクロワの舌がもたらす快感と、一番気持ちの良い部分に触れて貰えないもどかしさが一気に花子を襲う。


「やっやだっ!もうやなのぉっ!らめっ!おかしくっ…おかしくなっひゃうっ!」


まだ子供で、経験も何も無い花子が、この刺激を受けて、力を入れ続けられようはずは無かった。


「よっと!」


「やああっ!」


花子の足から力が抜けた隙に、ドラクロワが花子のTシャツを一気に捲りあげる。


メルモンキャンディの効果で見事に成熟した花子の肢体が、ドラクロワの眼前に晒される。


「お願い…もう許してぇ…」


手で顔を覆い、泣きながら懇願する花子。


さっきまでドラクロワを信頼しきっていた花子の表情が、今はまるで狼に追い詰められた羊のように、絶望の色に染められている。


もっと…もっと…こいつを…


ドラクロワの中で、今まで表に出たこともない黒い欲望が、ふつふつと湧き上がり始めていた。


「……。」


ふと、ドラクロワが花子の頭を静かに撫でる。


「…ドラクロワ…さん?」


許して貰える…?
そう思った花子は、顔を覆っていた手を下ろす。
その瞬間。


「むぐうっ!!」


ドラクロワが、すかさず花子の口にペニスを突っ込んだ。いきなりの不意打ちに、花子は抵抗することもできない。


「へっ!許すわけねえだろ?もう、止まらねえよ!」


ドラクロワが花子の頭を掴んで起こし、激しく揺さぶる。


「んぐぅっ!んんっ!」


ドラクロワの巨大なペニスに喉を突かれ、苦痛に顔を歪ませる花子。だが、そんなことはお構いなしに、ドラクロワは花子の口内を激しく犯し続ける。


「よしっ!出すぜ…。」


出すと言われても、まだ子供の花子には何が出て来るのかも分からない。未知の恐怖に震える花子に、ドラクロワは容赦なく精を放つ。


「むぐうっ!
うげっ…ゲホッ!ゴホッ!」


いきなり口内を満たした苦い粘性の液体に、花子は思わずむせ返る。


「いでっ!!
てめえっ!噛むんじゃねえよ!」


むせ返った拍子に、モノを噛まれてしまったドラクロワが、花子を叱責する。


「ゴホッ…ごめんなさい…ゲホッ!」


理不尽といえばあまりに理不尽な叱責だが、花子は逆らう元気も勇気も失ってしまっていた。


「ケッ!まあいい。
まだ俺は満足してからな。
元に戻っちまう前に早いとこやっちまうぜ。」


そう言うと、ドラクロワは花子を畳に押し倒す。


「やだっやだっ!もう許してっ!」


具体的に何をされるのか分からなかったが、いや、むしろ分からないからこそ、花子の頭は恐怖心でいっぱいになっていた。


「おい、お前は人に物を頼む時の言葉使いも教わってねえのか?」


「ふぇっ…ひぐっ…。お願いします…許してくださいぃぃ…。」


恐怖で泣きじゃくりながら、懇願する花子。それを見て、ドラクロワはにこっと笑い、言葉を返す。


「やだ。」


「…えっ?」


ズンッ!!


「い、いやあああああっ!!
痛っ…痛い痛い!いたいよぉぉっ!」


途端に花子を貫く激しい痛み。
飛び散った鮮血が畳を紅く染める。


「ちっ!やっぱりまだ滑りが悪いな。」


痛みに耐える花子に対して、辛辣な言葉を吐くドラクロワ。


「痛っっ…お、お願いしますっ!許してくだっ…痛いっっ!
もぉ…もぉ許してぇっ!
いやっ、痛いいっ!!
だずげてっ…こーみお兄ちゃんっ!!
うあああっ!いたいよぉぉっ!


花子はあまりの痛みにパニック状態に陥っていた。
処女だった挙げ句、まだ濡れも不完全な状態で思いっきり挿入されたのだから無理も無いだろう。


「おいおい…これじゃ死んじまうな。
仕方ねえ。」


そう言うと、ドラクロワはおもむろに自分のモノを引き抜いた。


「い、いやあああああっ!!」


すかさず逃げようともがく花子だったが、元々力で敵うはずも無い上に、処女を散らされた痛みで動くこともままならない。


「おとなしくしやがれっ!
この俺様が気持ち良くしてやるって言ってるんだよ!」


そんな事は全然言ってないのだが、迫力だけはすごいドラクロワの言葉に、花子はびくんっと身を震わせ、動けなくなってしまう。


「俺ばっか気持ち良くなっても仕方ねえからな。お前も気持ち良くしてやるよ。」


花子の懇願を散々無視しといて、いきなり紳士ぶった発言をするドラクロワ。
これぞ自己中の自己中たる所以だろう。


だが、花子にとっては苦痛から解放されるならもう何でも良かった。
全ての気力を失った花子にできることは、ただドラクロワの次の行動を待つ事しか無かった。

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