【SとM】佐渡と真白木:2006/12/18(月) 15:16:03 ID:SXdQ7c3S


いつもいつも 毎度の様にあいすのストーキングをする真白木。そしてそれは当然ながら彼女の怒りに火を付ける結果になる。その度に真白木はキツイ仕打を食らう事になるが、ただ今日はいつもと少し違った。

ピタリ、とあいすが立ち止まったかと思えば振り向き真白木に言った。
「あんた、毎度毎度懲りないわね。そんなに私について行きたいんならちょっと来なさい。」
あいすからの誘いを真白木が断わる訳がない。
(あいすちゃんが俺について来いってもしかして愛の告白!!?日頃の想いが通じたのか!!とっ、とうとうあいすちゃんがオレに…)
勝手な期待と妄想を膨らませ、あいすに言われるがままついて行った真白木。

あいすに連れられ着いた場所は保健室。キョロキョロと人がいないのを確認しあいすは静かにカチャリと鍵を掛けた。

「座って。」
「あっ、うん!」
(誰もいない保健室にオレとあいすちゃん2人きり…)
淡い期待を抱く真白木にあいすから首輪が掛けられた。
「? あいすちゃん、これは……」
「いいから次は黙って上を脱ぎなさい。」
「え!?」
急な展開に驚きを隠せず戸惑う真白木にあいすの鋭い目が睨みつける。
「早く。」
「うっ、うん。」
上服を脱ぎ捨てその逞しい体を露にする、しかし期待は捨てない真白木。ドキドキしながらあいすを見る。
「…じゃあ次は四つん這いになりなさい。」「こ こう?」
動揺しながらも四つん這いになる真白木。あいすの言うことには忠実である。
「そう、それでいいの。」


そう言ったあいすの手に握られていたのは首輪に繋がる鎖と、竹刀。
「それは……」

━━━バシンッ

「アッつぁ!!」
静寂を割るように音が響く。その逞しい背中にはじわじわと赤が浮かんだ。
「あいすちゃん急に何を…」

━パンッ ビシッ ビシッ バチィッ

「ぅが! うっ!あっ! がっ!!」
あいすは手にした竹刀でビシバシと真白木を打ちつけていく。
「痛い!ちょっ、痛いよあいすちゃん!」
「……痛い?」
あいすがピクリと眉間にシワをよせたかと思うと真白木の背中に竹刀をつきつけた。
「あまりにもしつこいストーカーバカに、ほんの少し征伐を与えてるだけよ。」
「せいばいって…この首輪は……」
「それ? ちょっと気が引けたけど…元生徒会長から借りたの。バカにはお似合いよ。」困惑する真白木の表情を見てあいすは少し笑った。冷たい手が真白木の首をなぞったと思えばまた竹刀を振りかざした。シパンという音をたて竹刀は真白木を襲う。


「うわああぁっ!」
「あら 背中がもう真っ赤なのね。…!」
しかし真白木の体の変化は背中だけでは無かった。ズボンの下、股間部が微かに膨らみ初めていた。
その変化にあいすが気付くのもそう時間は掛らなかった。
「な、に……」
(あ゛──────俺のトランセルの馬鹿!!)
「あ あいすちゃん…これは」
「変態。」
あいすは真白木をまるで汚い物を見るような目で睨んだ。
「叩かれて勃起するなんて マゾ。」
「なっ!あいすちゃん誤解だっ… ぐぇっ」
首輪に繋がれていた鎖の存在をすっかり忘れていた、鎖で引っ張られた真白木の体は正面を向きソレをあいすに晒す形になった。
「そう、これでも誤解?」
「う…」

━ぐにっ
「はうっ」
「こ れ で も ?」
「あ あいすちゃんソコはっ…」
あいすが膨らんだソレをぐりぐりと踏みつけると、真白木は満更でもなく悦な表情を浮かべた。
(あっ…あいすちゃんの可愛いさはァァァァァァァァアアア世界一ィィィイイイイ)
足で性器を踏まれる事に快感を得てはあいすになら何をされても良いと改めて認識するのであった。

「あっ…あいすちゃぁ〜〜ん」
━バシッ
再びあいすからの竹刀が炸裂した。
「気持ち悪いわ 不愉快よ。」
(HEEEEYYYY あァァァんまりだァァァァ)
ショックを受ける真白木とは裏腹にあいすは更に続けて言った。
「身分をわきまえなさい。」
「…… み 身分。」
真白木を睨みつけるその表情は、サディストな雰囲気を漂わせていた。
「そのー あいすちゃんがいわゆるSってヤツで、オレがMって事になるのかな。ハハハ」
━バシッ ビシッ バチィッ
「ばぁう!!」
真白木は今日で何度目になるか分からない竹刀をまた食らった。背中の赤はじわじわとその数を増やし、痛々しい物になりつつあった。


「なんでSMで例えるのよ。まだ間違っちゃいないからこんな物で済ましたわ。」
「うぅ… 他になんて例えが……」
「例えなんていらないわ、答えは明確だから。」
その顔はサディスティックな笑顔に満ち溢れている。彼女の本能が活きてる様な顔だ。
竹刀の先を真白木の鼻先まで突きつけ言った。
「アンタは私にとって物でしかないの。」
「もの…」
「そもそも人として扱ってないわ。」
「そっか……」
珍しく真白木が暗い表情を見せた。その表情を無視し、あいすの話は続く。
「でも物としての所有権は私が握ってる。現に、こうして。」
繋がれた鎖をピンピンと引っ張りソレを表した。
「他の誰にも渡さない。誰もアンタなんて欲しがりなんかしないでしょうけど。」
真白木の暗い表情が一変して明るい物に変わった。
「…あいすちゃん!」
「勘違いしないで。アンタのストーカーには怒りを通り越して飽きれてる位だから。」
「オッ、オレ あいすちゃんの事 絶対幸せにするから!」
(やっぱりいつも通り氷浸けにすればよかったかしら。)
遅れながらもあいすは少し後悔した。

(続く)




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