宏海×あいす 帰り道(エロ無し)
2006/11/19(日) 22:33:25 ID:dGM0plPs


肌を刺すような寒さの帰り道

目の端に映る氷の塊を無視しつつ、宏海はあいすに目をやる
「あら、今日は一人なのね」
「帰りまであいつらと一緒でたまるか」
とりあえず歩き出す二人、他愛のない話
最初の頃から考えると有り得ない光景だなと宏海は思う
「きゃっ!」
「あぶねっ!」
突然の現れた車に引かれそうになったあいすに宏海の手が伸びる
「ったく、危ねえ車だな、前方確認ぐらいしろよ」
「ハァハァ・・助かったわ」「気にすんな、それにしてもお前も女らしい声だすんだな」
ハハハと笑う宏海だったが、黙ったあいすに怒らせたかと危機感が襲う
「あの、そういう意味じゃなくてだな」
「・・・手」
「ん?・・あっ、悪い」
宏海はあいすの手を握りっぱなしだったことに気付き離そうとするが
「冷たいわね」
「ん・・まぁ、冬だからな」
あいすは特に気にした様子でもない
「雪人ってのは暖かい手してるんだな」
「あんたの手が冷たすぎるのよ」
「手・・いいのか?冷たいだろ」
「気持いいぐらいよ、さっきのお礼に少し繋いでてあげる」
こういうのが周りから誤解される理由なんだろうと宏海は考える
そういえば身内以外の異性と手を繋ぐのは初めてじゃないか?と
宏海は妙に照れ臭くなってきた、だがあいすにそんな様子は微塵も感じられず
俺一人恥ずかしがって馬鹿みたいじゃねーか!と心で嘆く
「手に汗かいてるようだけど、暑いの?」
「ぃ・・いや」
一瞬ドキッとさせられるが急いで平常心に努める
「誰かに見られたらまた誤解されちまうなと思ってさ」
「・・・そうね」
そのまま暫く沈黙が続き、また他愛のない話が始まる

冷たい風が痛くも、心地良い帰り道だった

「・・・矢射子、装甲!」

おわり



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