まわる100式(太臓×まわる)
2006/10/30(月) 21:22:04 ID:TdB0AlPc



「なにー!!スピンがダッチワイフロボにバージョンアップしただとー!」

新作エロDVDを借りに来た太臓は「男物だけど濡れた服よりましだろ」号室で友達の変態科学者一緒から衝撃の事実を聞かされた。
偉そうにソファーにふんぞり返った一緒の隣には気のせいかいつもより胸が膨らんでいるように見えるスピンがきょとんとした顔で座っていた。

「ななななななな!か一緒!一体どうやってこの神業を成し遂げたんだ!魔法か!ドラゴンガールを使ったのか!?温子ちゃんのおっぱいをもみもみしたのか!?」
「王子、落ち着いて下さい」
ダッチワイフロボに興奮した太臓を従者の悠がとりなす。
「実はわしの友達で凡庸人型ダッチワイフの研究をしている奴がおってな」
「神が二人に!?」
「それが完成直後にマインドプログラムの故障によって本体ごと逃走してしまったそうだ」
「なんという悲劇!」
「それでそのダッチワイフのスペアボディとスピンの頭部を結合させて完全型ダッチワイフの共同制作をすることになったのだ」
「すばらしいー!宇宙史に残る偉業だぜ!」
「だが、スピンにはエロ防止装置がついているだろう」

太臓が感極まって涙を流していると悠が口を挟んだ。

「案ずるな、エロ防止装置の解除に成功したのだ。しかも孫の透瑠は今日から2泊3日の修学旅行に行っておる」
「ほほう、すると、今日から3日は邪魔が入らないということだな…」

ふっふっふっ…完全に悪役顔で不気味に笑いあう太臓と一緒を不思議そうな顔でスピンが眺めていた。


「ほ、ほんとに借りていいのか?肝心なところで返せって言って寸止めとかなしだぞ!」
「大丈夫だ、本来ならわしが試したいところなのだが、最近持病の腰痛が悪化してな、残念だが今回のチャンスは太臓くんに譲るとしよう」
何度も念をおす太臓に一緒はわざとらしく痛ててと腰をさする。
その様子に悠はなにかあるなと、いぶかしげな表情で見ていたが、もちろん太臓に忠告するような悠ではなかった。
「説明書は悠くんに渡してあるのでよく読んでから使ってくれ、くれぐれも壊さないでくれ、結構金がかかっているからな」
「おっけー!おっけー!やさしくするよ!つか初心者だからね!むしろやさしくして欲しい!ね!スピン!」
「あ、はい。よろしくお願いしますね太臓さん」
にっこり笑ってスピンが手を繋ぐ。そのあまりの無邪気さに逆にとまどって太臓は
「あ…いやあ…」
とおもわず赤面する。
スピンはいつものようにやさしくにこにこ笑っていた。


「ふむふむ。なるほど」
「悠!早く早く!説明書はどーなってるの!」
説明書を読む悠の周りを太臓は落ち着き無くバタバタと走り回っていた。
「王子、これはかなり良く出来たダッチワイフですよ、ありとあらゆる性技が搭載されいる上に
最初に挿入されたペニスの形状をインプリンティングし、その男性専用のダッチワイフとして一生性の奴隷となるそうです」
「一生性の奴隷!?、まーじーでー!」
「あ、でもこれはレンタル用なので返却期限日までですね2泊3日です。期限日を過ぎると延滞料金がつきます」
「電影少女!?」


「まあ、とりあえず、早めにインプリンティングしてしまいましょう。布団を敷きましたのでささどうぞ」
悠がテキパキとダイニングルームに布団を敷いて太臓とスピンを並べて横にする。
「さ、わたしにかまわずどうぞ」
「ちょっ!なんでビデオ録画してんの!」
「間界の王子の成長の記録を後世に残そうと思いまして」
「しなくていいから!悠はしばらく外に出てて!」
「わたしは別に見られてもいいですけど」
「俺がよくないの!つか立つものも立たなくなるし!」
しっ!しっ!と悠を追いだそうとする太臓の頭の上にぽよよんと暖かくてやわらかいものが乗った。
それこそがスピンのダッチワイフニューボディに搭載されているFカップのおっぱいであった。

「太臓さん、大丈夫です博士の名に恥じないようにわたし頑張りますから!インポも直してみせます!」
「よかったですね!王子!」
「いやインポじゃないし!つかおぱーい!!!!おぱーい!!」

がっちんぼー!!!!

「やはりハイパーテンションになったか」
「な、なんですあの姿?」
「気にすることはない、興奮すると男はみんなああなるものだ。お前は気にせず王子の未来のためにご奉仕するにゃん」
「にゃん!?」
「はい!スピンいきます!」
スピンは身にまとっていた衣類をルパン脱ぎで脱ぎ捨てながら太臓に飛び掛った。
「のおお!俺がふじこちゃん?いやん!だめ!でも抵抗できない!」
スピンに組みふされ幸せ絶頂に達したその時。

「あ、王子このボディはでは一時間で熱暴走を起こすと説明書にかいてありました」


「くっそー!結局昨日は熱暴走したスピンを冷却するだけで終わっちまったじゃねえか!俺の股間のオーバーヒートはどうしてくれんだ!」
「あ、王子おはようございます昨日はよく眠れましたか?」
「眠れるわけねえだろ!悠!スピンの様子はどうなってんだ!」
「先ほどようやく再起動しまして、今台所で朝食を作っております」

「あ、太臓さんおはようございます」
そこには裸エプロンのスピンが顔面に白濁した液体を浴びた姿があった。

「ギャオー!!!ススススピン!なに?なに?なんでいきなり顔射されちゃってんのー!!悠!お前まさか俺より先にスピンを味見しちゃったんじゃねえだろうな!」
「落ち着いてください。王子。あれはただ単に朝食のコールスローが顔にかかってしまっただけです」
「な、なんだー、びっくりしたー」
「どうやらダッチワイフボディだとドジっこモードになるようですな」
「太臓さん、昨日はすいませんでした!」
ダラダラとコールスローを顔から垂れ流しながらスピンはFカップバスト両腕ではさんで強調させながらなまめかしく謝った。
「いいい、いやもう、全然怒ってないよー!!」
太臓のトランセルは今や爆発寸前状態だった。
(まあいい、まだ2日もあるんだからみっちりにゃんにゃんを…!!ぐふふふふふームハー!)

「じゃあ早くご飯を食べてください遅刻しちゃいますよ」
太臓が脳内でエロシュミレーションをしている間にスピンはいつの間にか裸エプロンから普段の制服に着替えていた。
「えええ!今日は学校行かずに俺とにゃんにゃんするんじゃないのー!?」
「学校はどんなことがあっても休まずに行けって透瑠さんに言われているんです」
「しょ、しょんな…」
がっくりとうなだれた太臓の耳に悠のささやきが聞こえた。

「体育用具室で」ぼそり。

「保健室で」ぼそり。

「放課後の教室で」ぼそり。

「さあー!早くご飯食べて学校に行こう!行こう!青春時代にしか味わえないことって沢山あるからね!」


そのとき悠も太臓も気づいていなかったが、
いそいそと朝食を食べている太臓を眺めながらスピンは今まで感じたことのなかった新しい感覚にとまどっていた。
(はあ…一体、どうしたんでしょう、太臓さんを見ているとドキドキしてしまいます)

説明しよう!
ダッチワイフになったスピンはきのこ形状のものに異常な関心をしめすのだ!

(これって、ひょっとして…ひょっとして…テレビドラマとかで聞いた『恋』というものなのでしょうか?)

くどいようだが説明しよう!
ダッチワイフになったスピンはきのこ形状のものに異常な関心をしめすのだ!


「じゃあ今からプリントを配るので後ろの席にまわして下さーい」

(あーかったりいな、単語テストかよ、でも最近単位足りてねえしなー)
惰眠をむさぼっていた宏海はしぶしぶ起き上がってプリントが配られるのを待っていた。
「おい、太臓、お前も起きろ!本気で留年するぞ!」
「う〜ん。はみ乳がどうしたって?」
「いや、一文字もあってねえし」
だが、前の席のスピンはなにやらぼんやりしているようで受け取ったプリントをまわしてくれない。

「おい、まわる、なにやってんだ?早くまわせよ」
「あ、は、はい!すいません。悠さんと宏海さんと太臓さんの3人でいいですか?」
「ああ…って!なんでいきなり服を脱いでんだー!!!!!」

「え…だってまわ(輪姦)すんですよね?」

説明しよう!
ダッチワイフになったスピンは日常用語はすべて猥褻単語として変換されるのだった!!


「スピンがダッチワイフロボになっただとー!!」
「2泊3日の期間限定だがな」
「もうあと2日しかねえんだよ!」

休憩時間屋上に呼び出された宏海は衝撃の事実を聞かされた。

「なんつーか…もう落ちるとこまで落ちたって感じだな、太臓」
「でもまだ全然なんにも出来てねーんだよ!せっかく学園ラブコメしようと思ったのに!」
「学園ラブコメは教室で輪姦なんかしねーだろ!」

(しかしまあ…ダッチワイフとはな、どおりで今日のスピンの身体がむちむちしてると思ったぜ、まったく、佐渡が仕事で休んでなきゃ殺されるとこだったぜ)

ちらりと宏海がスピンを見るとスピンは何故か上気したような頬をして太臓を見ていた。

(や、やっぱり太臓さんを見るとなんだかAIがドキドキします。でも、私ロボットなのに、恋なんて、一体どうしたらいいんでしょう?)
ダッチワイフになったスピンはきのこ形状のものに(


「とにかく王子のペニスをスピンに挿入し、インプリンティングしてしまいましょう」
「えっ!今ここで?」
「はっ!私と宏海が屋上の入り口で見張っておりますので、王子はちゃっちゃとすませて下さい」
「俺たちは同級生を襲う不良グループか」

「おおおお、オーケー!!さすが悠だな!分かってるぅ!す、スピンはいいの?大丈夫?」
「はい、私はいつでもどんな場所でも対応できるように設定されています」

説明しよう!
ダッチワイフになったスピンは青姦プレイ対応なのだった!

「おいおい、いっちまったぞ、いいのか?」」
見張りに立った悠達から見えない場所に仲良く手を繋いで歩いて行く太臓とスピンを眺めながら
宏海は隣でビデオのバッテリーを交換している悠に言った。
「うむ。心配ない、スピンには初心者の方々の為の『親切ナビ』がついているから大丈夫だ」
「いや、そうじゃなくてな」

ぎゃー!!!!!

「なんだ!」
「王子の悲鳴だ!」

「違う!違う!そこは違うよ!入らないって!」
太臓の悲鳴を聞いて駆けつけた悠と宏海がみたものは
パンツを脱いだスピンが太臓の頭をインサートしようと四苦八苦している姿だった。

「す、すいません!身体が勝手に大きい方を選択してしまったようです」
「ぎゃおーん!!」

ダッチワイフになったスピンはより大きいきのこ形状のものに身体が勝手に反応してしまうのだった!


「いきなりスカルファックはいくらなんでも順序とばし過ぎじゃないの?俺ってこう見えてロマンチストだからさ、やっぱポーションは大事にしないとね!」
「シチュエーションだろ。つか10分休憩でことを済まそうってのがそもそも無理がありすぎなんだよ」
「なにを言う。王子なら2分もあれば十分だ」
「皆さん急いで、もう授業始まってしまいますよ!」

4人は次の授業の美術室に走りこむと美術教師の谷が学園祭で展示していた美術部員の作品である「巨大だるまオブジェ」を片付けている所だった。

「おお、お前らちょうどいい、すまんがこのだるまを返してくれんか」
「あ、はいどうぞ」
「ってなんでパンツ脱いでひっくり返ってんんだー!!!」

説明しよう!!
これぞダッチワイフスピンに搭載されている48手の一つ。通称「だるま返し」なのだった!!

「むはー!!いただきまーす!!!」
「させるかー!!!」

哀れ太臓は女子に殴られ星となった。

「なるか!!!」
「タフなやつめ…」
「王子次はお待ちかねの体育の授業ですよ!」
「おっしゃー!!!テンションフルチャージ!!まだまだいくよー!!」


次の体育の授業の為スピンは更衣室で体操服に着替えていた。

「あれー、なんかまわるちゃんの胸が大きくなってるみたいですけど?」
「えっ…そ…そうですか?気のせいですよ」
「やーこれは気のせいじゃないんですけど、なんか下着も気合入っちゃてるんですけど?」
「ひょっとして彼氏が出来たとか?ちょっとくやしいんですけど?」
「ち、違いますよ」

(やばいです!この身体がスペアだってバレたら学校から追い出されてしまいます!)
『ですけど娘』達から逃げてスピンは笛路紋の隣に移動した。

「すいません、紋さん隣いいですか?」
「どうぞ、あら、部井さんなんだか顔が赤いけど、大丈夫?熱でもあるんじゃない?」
「だ、大丈夫です」

そう言ったものの、スピンは実は昨日から身体の奥からこみ上げてくる衝動と戦っていた。
(な、なんだか下半身がむずむずして熱いです…潤滑液も勝手に分泌してるし…)

「ねえ、本当に大丈夫?」
熱を帯びたため息をつくスピンに紋が心配そうに声をかけた。
「あ、紋さん、質問があるんですけど、聞いてもいいですか?」
「なあに?」
「こ、恋ってどんなものか分かりますか?」
「えっ!こ、恋?」
思いもかけぬスピンの質問に綾はとまどった。
(私が好きって言ったら百手くんだけど、ひょっとして部井さんも誰かのこと好きになったのかしら?)
「はい。恋です」
スピンは真剣な顔で紋を見つめる。
「そ…そうね、まず好きになった人の顔を見るとドキドキするでしょ」
(た、太臓さんの顔を見るとドキドキします…!)
「それで、近づくと身体の奥から興奮してくるの」
(た、太臓さんに近づくと興奮します!)
「それで、ついフェロモンが分泌してしまうの」
(今の私は興奮するとフェロモンが分泌するように設定されています!やっぱり!恋!恋なんです!)

「紋さん!実は私、太臓さんに恋してしまったみたいなんです!」

「なんですって!!」


衝撃の告白に紋は全身の血の気が引くのを感じ、思わず2,3歩後ろによろめいた。。
(なんてこと…よりにもよって百手くんなんて…)
スピンは上気した顔でうっとりとしていた。
(そんな…そんな…百手くんを好きになる人なんて私以外現れないと思ってたのに…)

(いや!いやよ!百手くんは妖精さんなのよ!部井さんに百手くんの童貞をとられるくらいなら!いっそ私が…!)

(私が!百手くんを!)


「殺すしかない…」

ぼそりとつぶやかれた紋の声が皆が出て行った更衣室の奥で響いた。

**********

続くかも



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