男×一口
2006/08/02(水) 13:34:22 ID:GtozaB2C



辺りは紅に包まれ、下校時刻を知らせるベルが校舎中に鳴り響く。
慌てて校門を出る者、女性のストーカーを始める(?)者と様々だ。そんな生徒の様子も、ここからでもよく見える。


────

帰りかけた一口に話かけてきた4、5人の男子生徒。
用件は体育館裏に来て欲しいとの事で、今の状況に至る。

「…で、私に何か用ですか?」

昔の坂田の件で、こういう太めの男子に囲まれて不可解を覚えた一口は、少し強きな発言を試みた。

始めから体育館裏に行かなければ良かったものの、頭の悪い一口に判断力は無かった。


男達はニヤニヤと笑っているだけで、何も答えようとしない。

(早く帰らないと、渡る世間…始まっちゃう〜)
オヤジ臭い趣味をしている一口は、一般女子と少しずれている。
そうこう考えていると、一人の男がずかずかと歩み寄り、側のマットに一口を突き飛ばした。

(ーーっ!?)

急激な腰の痛みに、起きあがろうとしても出来ない。
そこに待ってましたと言わんばかりに4、5人の男子が一斉に襲いかかる。
男供の体重が、一気にのしかかってくる。
腰の痛みはますばかりで、もはや逃げる術が無かった。

「お前みたいないっつも惚けてる奴が、一番襲いやすいんでね。…胸は小さいがな」
と、一口を突き飛ばした男がそう語る。

…冗談じゃない。

(私が心も体も許せるのは、お姉様だけなんだからっ!!)

そんな事を考えている一口にはお構いなしに、男がブラウスを獣のように引きちぎった。

「きゃああ!?」

露出した白い肌と可愛らしいブラ。異性に全く関心の無い一口でもこればっかりは恥ずかしくて悲鳴をあげた。
相手が大人数のせいで、抵抗する事が出来ない。
白い肌を撫で回す男共を見た一口は、心底恐ろしいと思った。

「ひゃ、止めて…」
目に涙があふれ、視界がぼんやりとする。

そんな一口を嘲笑うかのように、側にあったロープを手に巻き付ける。…完全に抵抗が出来なくった一口は、先ほどから「お姉さま…」とぼやいていた。

暫くすると、一人の男がついにスカートの中に手を突っ込んできた。下着の割れ目をつつ…となぞる。
「!!!?」

自分でも触った事はあまり無いのに、見知らずの男に触られる事で羞恥心はMAXになった。

(…やっぱ男ってサイテーね)

そう心の中で呟いた。そして改めて誓った。一生矢射子についていく、と。






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